超望遠レンズというのは、カメラをやる人にとってはひとつの憧れですよね。
高価なので、普通の一般人は購入することはできません。400mmぐらいまでなら何とか手が届きますが、500mm以上の望遠となると、30万円から150万円ぐらいの価格になります。もう趣味のレベルではありません。
私の場合は200mm前後のズームレンズを常用しており、望遠レンズが醸し出す独特の雰囲気を楽しんでいます。
こんな感じとか、
こんな感じですね。2枚とも200mmで撮影しています。
でもですね、夢はあるのですよ。
超望遠レンズでお月さんの表面を大きく撮ってみたい、土星のリングを撮ってみたい、金星の満ち欠けを撮ってみたい、という感じの夢です。
私が持っている最長の望遠レンズは300mmです。その300mmでお月さんを撮影すると・・・
これぐらいの大きさになります。
2400万画素のスペックを活かして等倍に切り取ると、
こうなります。
これはこれでキレイですけど、やっぱり解像度が粗くて、クッキリとした「月の表面」にはなりませんよね。土星や金星に至っては、拡大しても「モザイクがかかったような画像」にしかなりません。
これを解決するためには、何十万円も出して超望遠レンズを買うか、天体望遠鏡を買って一眼レフに接続するしかありません。前者は金銭的にありえないので、天体望遠鏡の路線でいろいろ調べていたのですが、、、
そんなときに、こんなものを発見してしまいました。
は?(゚Д゚)
価格を見て目が点です。420mmから800mmの超望遠ズームレンズがなんと1万円なのです。そんなバカな。
なんども桁数を確認しましたが、「10,999円(税込み)」で間違いありません。
はああああああ?!?!Σ( ̄□ ̄ノ)ノ
そ、 そ ん な ば か な
確かに中華製のレンズはどれも安いですが、ここまで常識破りの価格は見たことがありません。
で、購入者のレビューを探してみたのですが、
・絞りが固定値である(420mmのときはF8、800mmのときはF16など)
・マニュアルフォーカスで、ピント合わせもかなり困難
・ズームが動かしにくい
など、不便な点は多々あるものの、それなりに使えるレンズのようです。
上記の欠点は天体写真を撮るときはあまり関係ないので気になりません。天体写真は常にマニュアルフォーカスです。
思わずポチりそうになりましたが、もう少し調べてみてからにしようと一端思い留まりました。一度冷静にならないと、ですね(笑)
で、さらに調べると、中身がどう見ても同じ製品がいろんなブランドから出ていることがわかりました。で、それについて調べたというブログがあって、中身は韓国のSamyangというメーカーで、さらに言うと、その原型は、かつて日本にあった小さな光学機器メーカーものではないか、という話でした。
面白い。(-_☆)キラリン
このレンズを買う買わないは別の話として、このレンズのルーツを追ってみるのも楽しそうです。これはロマンです。