「やる気のない改札」
なるほど、そういうジャンルの風景もあるんですね。これは勉強になります。
ねとらぼさんで扱っていたネタなんですけど、これは興味深いですねー
これは珍スポットマニアのエサさんのツイートです。
JR木見駅のやる気のない改札を見るためだけに岡山へ来てしまった…。 pic.twitter.com/uwGWuNNJA8
— エサ|珍スポマニア (@meat_stew) October 28, 2022
画像は岡山県倉敷市にあるJR木見駅の写真なのですが、見てくださいこの階段下にある改札機。乗降客の通路の幅と改札機の台数のバランスが明らかにおかしいです。確かに「やる気のない改札」ですね(笑)
昔、別ブログで「超芸術トマソン」の記事を書きましたが、それと共通する匂いがこの画像からも感じます。
ご存知でしょうか、トマソン。wikipediaにも載っています。
超芸術トマソン(ちょうげいじゅつトマソン)とは、赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。
※Wikipediaより引用
これだけだと何を言っているのかわかりませんが、要するに「何に使わている(いた)のかわからない(不動産的な)無用の長物」です。たとえばこんなの。
別ブログにまとめてありますので興味のある方はどうぞ。
で、そんなトマソンとこの改札が似てると感じたわけですが、もちろん、これは無用の長物ではありません。れっきとした改札機です。素通りし放題ですけど(笑)
でも、無人駅ってそういうものですよね。札幌市内にも無人駅はありますが、切符やICカードを持っていない人を遮断する機能はありません。普通に素通りしようと思えばできます。昔は車掌さんが降りて、切符の確認をしておりましたが、最近はそれも見ないですねー。発車が遅れますからね。
木見駅の形状を見ると、最初から無人駅だったと思われます。床も補修したあとが見られませんので、改札機を撤去したのではなく、最初は改札機が無い駅だったのではないでしょうか? そしてICカードの時代になった際に、一台だけ改札機を設置した。一日の乗車人数は200人ぐらいのようなので、複数台の改札機は要らない、という判断ですね、きっと。
もちろん素通りができてしまいますので、無人駅から無人駅まで乗る際はキセル乗車ができてしまいますが、そこはモラルの問題ですし、大勢いるわけではないでしょうから、そのキセル乗車を防ぐために駅員を置くほうが「お金がかかる」という感じではないでしょうか?
と、突き詰めていくと、この風景の神秘性がなくなってしまうのですが、こういうシュールな画像は大好きです。私もいろいろ探して歩きたいな!